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8.222017
私が夫婦喧嘩を収められたのは、その椅子のおかげです
あなたは夫婦ケンカ、親子ケンカをしますか?
一度もしたこと無いです!なんて人を探す方が難しいくらい、大なり小なりケンカの経験はあるのではないでしょうか?
ケンカが起きるのは、お互いに顔を合わせて暮らしてるから。
逆に言うと、お互いに顔を合わせて暮らしてるからこそ、楽しいことも分かち合えます。
この時期、多くの方はお盆休みを終えて、通常の生活が再開されていると思います。
お休み中は24時間、いつも一緒!!
楽しい反面、疲れた人も多いのではないでしょうか?
もちろん私は疲れました(笑)
原因は、やはり「ケンカ」です。
夫婦ケンカもあり、親子ケンカもあり、親子ケンカの仲裁役もあり…。
この休み中、我が家は恒例の義実家帰省をしましたが、もちろんその時も大きな問題になる程ではないけど、ケンカはありました。
子供も倍ですからね。(我が家2人に甥っ子2人)
大人から子供まで、もれなくどこかでケンカが勃発してました(笑)
それでも、大ごとにならずになぜ収まったのか?
ケンカが収まった理由
インターネットでケンカを終わらせるコツを検索してみると、
・冷静になる
・相手への日頃の感謝の気持ちを思い出す
・相手への見方を変える
・先に許す
・文章にして気持ちを伝える
・原因を話し合う
・話しを聞く
・気持ちを上手に伝える
書けばもっとあるのですが、読めば「そうだよね」と思う内容がいくつもヒットしました。
でもこれを読むと「これができるなら苦労しない!」という思いも湧いてくる。
これら上記をざっくりまとめると
自分の気持ちを冷静にさせ、状況を分析し、コミュニケーションをとる、となります。
修行が必要な内容に感じてしまうのは私だけでしょうか?
話しを戻しましょう。
この夏の帰省中、ポコポコ起きてたケンカ類がなぜ収まってたか?
これは、上記のケンカを終わらせるコツを実行できる環境にあったから。
修行なんて必要なくて、環境さえあれば誰もがそのコツを実行できるからなんです。
それを行うスペースはあるか?
先にあげたケンカを終わらせるコツ。
これって「相手との距離感」や「考える場所や時間の確保」ができないと実行が難しいことがお分かりになりますか?
帰省中に、ケンカ類が収まってた理由。
それは距離感と時間確保が可能な環境にあったことがとても大きかったのです。
義実家の場合、部屋数はあるし、庭もある。
ケンカの後で頭を冷静にさせる為に物理的な距離をとることが可能でした。
それと、義妹夫婦や義両親もいて、大人が多いので冷静さをわりと保てたことも大きいです。
つまり大人が1人欠けても生活面を遂行でき、
だからこそ、大ごとにならずに大人6人に子供も4人いても数日間過ごすことができたんです。
ちなみに私は、帰省中義実家の庭の倉庫前にある、ベンチに座ってコーヒーを…
(8割は缶チューハイだったけど)を飲みながら、距離と時間を確保してました。
これが、ものすごく私にとって重要でした。
スマホのアンテナが立つのが唯一この屋外だけだったってのもあります(笑)
なので、帰省中もパソコンをここに配置して仕事をしておりました。
*みんなは花火中。屋根があって助かりました…
夫と言い合いしてイライラした時も、家事を終えて一息つきたい時も。
ただ座ってコーヒーを飲んだり、
仕事絡みのメールを書いたり、
翌日出かける場所について調べたり。
この場所は私にとって気持ちの切り替え場所、次の行動へのリスタート場所になっていたのです。
でもこれは、先にも書いたように私以外の大人が複数人いたから可能でした。
私自身もそうですが、
普段は1人子供をみている世の中のお母さんという立場の人、さらに子供が小さかったりしたら、
ほんの少しの1人になる時間確保、スペースも確保は至難の技なのではないか、と。
今回の帰省で、こんな風に1人で座れる場所があったことで、より強く感じたのです。
ケンカから始まるやり場のないイライラや、
ぶつけようのない怒り、
または1人でふっと肩の力を抜く時間こそ、
普段1人で家事育児をこなす女性にとって必要です。
ならどうすれば、距離感と時間を確保できる環境にするか?
この経験から出した解決方法こそ、あなただけの椅子を1脚用意することなんです。
椅子を1脚置くスペースを作る
理想は自分の部屋…なんですが、ハッキリ言って無理!という方、多いですよね。
その場合にできることは、動線の絡まない場所に椅子を1脚持ち込むこと。
人って、落ち着きたい時は座りませんか?
一息つきたい時…家事を終えてお茶を飲む時や、仕事から帰ってきた時、まず椅子に座る方は多いのではないでしょうか?
座って一息つく事で、ぼんやりでもそれまでの出来事を頭に思い浮かべるはずです。
中には、マラソンする方が走りながら色々考えがまとめられる、という人もいるかもしれないし、
ヘッドフォンで好きな音楽を聴いてると落ち着いてくるんです、なんて人もいるかもしれない。
これらは実は共通項があります。
それは、「自分だけの世界に一時こもる」ということ。
外に出れるなら、完全にヘッドフォンで世界を遮断しても問題ないなら、その方法もあり。
けれど、家事育児、さらに働いてるお母さん的立場の人間には正直不可能に近いです。
旦那さんに子供を頼む?ケンカ相手が旦那さんだったら頼めません。
頼んでも、快くOKが出る関係ならそもそも冷静さを取り戻す必要にも迫られない。
だからこそ、椅子を1脚用意できるスペースなんです。
例えば。
あなたがキッチンで過ごすことが多いならばキッチンに椅子を1脚用意してみてください。
食事の後片付けも終われば、後は飲み物を取りに行くくらいの場所。
自分のためにコーヒーも入れられるこのスペースに1脚おきましょう。
折りたたみ椅子ならば、スペースもとりません。
使わない時には、壁の隙間にしまっておくこともできます。
座って深呼吸できる場所があれば、あなたのみの空間(相手との距離の確保)と落ち着いて考えられるスペース(時間の確保)が可能になります。
ほんの少し、視線が避けれる
キッチンを例に出しましたが、その場所以外で探すならば、ポイントは「ほんの少し、家族の視線を避けれる場所」です。
洗面所でも、襖の裏でも、寝室の窓側でもいい。
1脚椅子を置けるスペースを確保するだけで、あなたの仮のパーソナルスペースを作ることができます。
視線を避けれる場所の理由は、まず最初にあなた自身が落ち着くためです。
きっとケンカ後の頭の中は、マグマが沸き立ってる状態と同じ。
少しでも相手の顔が見えようものなら舌打ちが連打できちゃう感じです。
まずは、脳内のマグマを冷やすこと。
そのためにも家族からの視線、またあなたからの視線も家族と交差しない、避けれる場所が良いのです。
気配は感じられる、けれど視界に入らない。
日常のつながりをシャットダウンせずに、冷静さを取り戻す、お母さんだからこその休息地を作りましょう。
お母さんのリスタート場所
人の感情は地続きです。
そんな中で、1日に何度も仕切り直して生活しています。
例えばどんなに子供にグズられても、保育園へ子供を送り届けたあとは仕事モードに切り替えるし、
退社して一歩外に出れば、そこから頭は家事モードに切り替えて、冷蔵庫の中身を思い出しながらレシピアプリを検索し始める。
こうした日常の切り替えは、ルーティンなので本人も迷いなく切り替えクセがついてますが、
突発でおこる家族や夫婦のケンカに関しては、上記のように環境を大きく変える方法がルーティン化されてないので、自分で工夫が必要です。
その工夫が、視線を避けれる場所の確保、なのです。
煮えたぎる頭から、元の自分の顔に戻す作業を、ほんの少し1人になれるスペースが確保できるだけで可能になります。
先に書いたような大きな環境変化ではありませんが、完全に日常のつながりをシャットダウンせずに、
また気持ちを立て直して「家族とのいつもの暮らし」へ、リスタートしていける。
たった1脚、椅子を置ける場所を作ることが、あなたの中の視点を切り替える作業を可能にできるのです。
ケンカのない夫婦や家族であるならば、ここで書いた心配はしないでしょう。
けれど、現実には些細ないざこざ、口論は大なり小なりおこります。
これは私の考えですが、家族はケンカしていいと思います。
もちろん、離婚にまで発展するケンカは避けたいですし、虐待になるようなケンカはもってのほかです。
けれど、お互いが何をどう考えているのか?を知るための、互いを理解する(それは夫婦でも親子でも)ための成長の1つと考えると、
ケンカはあって良いと思うのです。
その為には、そのケンカの理由、相手の言い分、自分が何に怒り、どう受け止めればいいか?を考える必要はあります。
だからこそ、その為にもたった1脚の椅子を置けるスペースを作るだけで、その後の対処できる方法は広がるのです。
家の中の、どこかにあなたが一呼吸ついて座れる場所はありますか?
または、そんなスペースを作れますか?
1脚椅子が置けて、冷静になれる場所があるだけで、自分も相手のことも冷静に考えて、
またこれからも続く日常を互いに納得し合える関係が作れるなら、きっと未来には
「あの頃はよく、缶チューハイ飲みながら、あの椅子に座って色々お父さんやあんた達のことを考えてたのよ!」
なんて、笑い話しにできちゃうはずですよ。