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10.312017
薬を飲み忘れる人のための3つのアプローチ
風邪の季節が近づいてきました。
「冷やし中華始めました」と同じように、クリニックでは「インフルエンザ予防接種始めました」が張り紙されてます。
体調を崩し、病院で薬をもらう方、または持病を抱える方は毎日何かしら薬を飲んでる方もいらっしゃると思います。
実は私の息子は気管支が弱いため、朝晩の予防薬を飲んでいます。
娘も気管支が弱く、小さい頃は気管支拡張剤を噴霧で吸入していた時期もありました。
何が言いたいかというと、毎日飲む薬管理ができると、
「毎日の微妙なほんの一手間」から来るストレスが無くなり、飲ませる作業をする私自身が間違わずに楽チンか!
を私自身が身をもって知っているということ。
なので、私は自分が薬をもらった際も、管理方法は同じようにしています。
これ、たいして難しい事はしてないので、他の人もしてるんだろうなぁ…と思っていたのですが、これが違った(笑)
特に私がサポートにお伺いするお客様は、薬の管理も苦手な方が多いのです。
今回は、こうした管理ベタから見えてくるデメリット、また本や雑誌、ネットの管理方法が片付けの苦手な方にとってハードルの高い理由、薬管理から応用できる暮らしの整理についてお届けします。
あなたのお薬はどんな状態?
サポートにお伺いしたおうちの、お薬の置かれた状況はだいたい以下の状態が多いです。
・もらった紙袋に入れたままで管理
・薬の空ケースを残したままにしている
・以前もらった薬が沢山残されてる
この状態のデメリットあげると
・残量が見えない
・飲み忘れがあったかも分からない
・ゴミも一緒なのでかさばり場所を取る
・今後飲むか分からない古い薬のために、今飲んでる薬が分かりにくい
その時、体調を崩した時だけ飲む場合でも、上記のデメリットがなくなれば、小さな手間、小さなストレスは軽減されます。
この「小さな」が積み重なると「面倒臭い」に早変わりします。
参考にならない理由
ならばと、本や雑誌、ネットで薬管理方法を参考に…と調べたことのある方も多いでしょう。
案の定沢山出てきますが、正直市販薬管理にはオススメでも、
その一時だけ飲む、毎日飲む薬の管理には向いてない場合がほとんどです。
ここが一番肝心な事なのですが、これらの方法は「最初の手間がとにかくハードルが高過ぎる」のです。
薬管理の苦手な方は、そのまま暮らしの管理…食材から衣類、生活用品に至るまで苦手な方が多いです。
その理由の1つとして、本や雑誌、ネットなどの情報をそのまんま取り入れようとするから。
たいていは、そこに掲載されている情報は見栄えも良く、新しいツールを入れた仕組みを提案しています。
けれど、それはハッキリ言って手間です。
確かに見栄えはいいけれど、見栄えの良い状態まで作らなくてはいけないというハードルがあります。
使いやすそうな新しいツール(例えば収納)を用意からとなると、まず購入するところからのスタートです。
また、よく見かけるお薬カレンダー、1週間用のピルケースを活用しようとして、挫折した人も多いのではないでしょうか。
初動時のしなくてはいけないことが増えれば増えるほど、面倒臭いが大きく膨れ上がるのです。
そして把握しなくてはいけないのは、
「自分が管理しやすく、飲みやすくするためには、自分が面倒と感じることを把握し、その数を減らすこと」が重要なのです。
それが分かってないので、仕入れた情報そのままにやろうとして挫折、結局最初の…袋のまんまで取り出しにくく、空のゴミもそのまま繋ぎっぱなし、数の勘定も出来ず、そのまんま残し続けてしまう、という現状なのです。
最小限の手間を見つける
何もせずに管理しやすく、はさすがに難しいです。
しかし、その手間を最小限に抑えて、かつ管理しやすく、飲み忘れることをなくすことはできます。
●見える管理にする
袋に入れたままだから分かりにくいのです。
まずは袋から出し、錠剤ならば1回に呑む数に切り分ける、顆粒の袋ならば全て切り離してください。
見えない袋の中で、つなげたままだから管理しにくいのです。
一回に飲む分量に切り分けが面倒ならば、縦列で細長い状態にするだけでも良いでしょう。
最近の薬は誤飲をしないよう、1錠ずつ切り取れなくなっています。
けれど部分的に切り取り線もついてますから、1錠ずつ切り取れるように錠剤のシートをカットするだけでも、その楽さは大きく違います。
1回に飲む分量を直ぐに取り出せる、たったそれだけのことを最初にしておけば、残量も確認しやすくなります。
●わざわざ収納を買わなくてもできること
そして、お菓子の箱でも羊羹の箱でも、小皿でもいいので、それぞれ入れましょう。
飲む時は、すでに分けてあるので取るだけです。
どうしても見栄えが気になり出したら、その時こそ100均や無印良品、ネットなどでケースを購入しても良いです。
重要なのは、その使いやすいかどうかの利便性の確認です。
ちなみに我が家の場合、風邪を引いて薬を飲む、という時は、切り分けた薬を小皿に入れて食卓に置いてます(笑)
薬によって、いつ飲むか違うならば、付箋でもまたは薬局でもらった際に薬と一緒に入っている飲む回数の書かれた用紙を薬ごとにその入れ物に入れれば確認できます。
見栄えも大事、掃除のしやすさも大事かもしれない。
でもそれより大切なのは、体を治すこと。
だったら、最低限でも飲み忘れない仕組み、取り出すのに手間のかからない方法をとっとと作る方がいいのではないのか?と私は考えます。
●不要なモノを残さないために
最初の、1回ずつに分けるメリット、取り出しやすい、残量が分かりやすい他に、もう1つのメリットとして、
残ってる薬と空の薬が繋がらずに済む、つまり飲み終わったらそのまま捨てられることがあげららます。
これ、本当に多いのですが…空のケースをそのまんま残し続けてるんですよね。
ゴミ、残してるんです。そして大事に袋にまたしまって、風邪が治った後も残し続ける…。
ただの、薬が入っていただけのケースです。そこには錠剤はもうありません。
捨てないのはつながったまんまだから。切り離すのが面倒臭いから。
だったら最初に切り離しておけばすむことです。
ゴミとなるモノが残りやすい原因を最初に取り除くことが、その後の楽な管理につながります。
●オマケ・飲み残しを残さない安全
処方箋で出された薬をずっと残す方、いると思います。
それが悪いわけではありません。お金払って入手してますし。
けれど、その薬がどんな症状の時に飲んだものなのか?さらにいうと、ほんの少し残っていたとして、
症状も記録を残してて、今の状態と同じだからと飲んだとして…
たぶん、快復するほどの分量はないのですから(なんせ残り物ですし)、また病院へかかる可能性高いですよね。
最悪、全く違う病気なのに飲んでしまったらどうなるでしょう?組み合わせてはいけない薬だったら?
薬に詳しい人ならばできても、普通の人が自己判断でそれをするのはとても怖いことだと私は思うのです。
私の場合は、解熱剤は残してますが、その他の薬に関しては、後ほんの数回程度ならば処分しています。
残量がどのくらいなのか?は、実は治った後の処分判断もしやすくなる意味もあります。
「もったいない」と言って残し続けて、数年飲んでない…など、案外ある話しです。
そんな無意味なもったいないは、さらなるゴチャゴチャを呼びこみ、今使っているモノを行方不明にさせるだけでなく、正しい薬の処方ではない誤飲を招きます。
薬管理の方法は、他に応用できます
特に、細かいモノなどは応用できます。
文房具もそうですし、食品類でもふりかけやお菓子類にも応用できます。
共通なのは、どれもグループ管理すると取り出しやすいモノ、かつ使うと減るモノ、です。
文房具類のストックをグループごとにまとめておけば、何を買い足す必要があるか一目で確認できます。
ふりかけも含め、おやつ類も、飴、チョコなど細かいモノは、ひとまとめにしておくと残量が分かりやすいですよね。
応用しようと思えば、いくらでも暮らしの中に応用できる方法です。
だだ、今あげたモノと薬の違いは、薬は突如毎日飲む、使うなどしなくてはいけないという状況です。
それこそ風邪引いて…以外にも、胃腸炎になった!インフルエンザに!花粉症〜…
この先も突然やってきます。花粉症なんて毎年です。
現在の薬の管理状況が今回あげた状況にあり、かつそこに悩みを感じているならば、
どこをどうすれば、自分の場合、または家族の場合は飲み忘れを防げるかを当てはめてみて下さいね。
最初にするのは、綺麗でスッキリ見栄えが良い収納管理ではありません。
どうすれば初動時に手間をかけずにかつ、その後飲み忘れなく、かつ楽に管理できるか?です。
そこを間違えないように見直していただければと思います。
こちらは私の、整理収納と夫婦関係家族関係など様々な事を合わせて書く理由です。合わせてお読み頂けると嬉しいです。
【夫婦生活の悩みは暮らしの一部だからこそ、私が整理収納で解決します。】