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こんな役立たずな自称イクメンはいらない

一昔前と比べると、家事や育児を夫婦で行う家族はとても増えたと思います。

イクメンなんて言葉、私が子供の頃はありませんでしたから(笑)

とは言ってもメディアの力もあるんでしょうけど。

 

私の肌感覚で言うと、実際ネットや雑誌に出てくるような、夫婦協力して家事育児を行ってる家庭は、そんなに多くない気がします。

多くは、お母さんが1人で沢山のタスクをこなしながら、その中で最低限ギリギリのラインでこなしてる人が多いです。

 

もちろん、そんな家庭ばかりではないですよ。

けれど、家事・育児、中でも片付けに悩み苦しんでるのは、圧倒的に女性。

 

実際、なぜ女性が片付けに悩み苦しむのか?って考えた事あります?

1人でやらないといけない状況だからです。

苦手だけど、やる人いないから、やらざるを得ないからです。

自分がやらないといけないと思い込んでるからです。

 

例えば、お互い役割分担として納得済みならばOKだと思います。

高度経済成長期(私の両親世代)ならば、お父さんは外で働き、お母さんが家庭を守る、みたいなね。

でも、その方法の役割分担、今の時代に合っていません。

それで生活が成り立つ家庭はどのくらいあるのでしょうか?

そもそも男女平等で、女性も働く事が当たり前と育ってきています。

にも関わらず、家事育児のワンオペで息も絶え絶えなお母さんは多い。

 

1つずつ、家庭のタスクを挙げてみると良く分かります。

 

・ご飯作り(朝食・昼食(お弁当)・夕食)

・食器洗い

・食器の収納

・食材のストック管理

・食材の買い出し

・日用品のストック管理

・日用品の買い出し

・洗濯干し

・洗濯物たたみ

・部屋の掃除

・風呂掃除

・部屋の片付け

・衣類の衣替え、クリーニング処理

・子供の送り

・子供の迎え

・子供の学校関連の管理

・PTA活動

・子供の習い事の管理

・ゴミまとめ

・ゴミ出し

・子供の宿題、勉強チェック

・子供の習い事の送り迎え

・子供の病院付き添い

・子供の寝かし付け、絵本読み

 

思いつくだけ書き出してみましたが、もっと沢山あるはずです。

この中で、お父さんがメインで行っている事、いくつありますか?

 

「自分は家事も育児も手伝ってる」

とドヤ顔で胸を張って言うお父さんがいたら、

正直、飛び蹴りして、叫びたい。

 

「手伝うレベルとか、半端な事言って偉そうにするな」

 

家庭は夫婦二人で、家族みんなで運営する物。

だからこそ必要なのは、お互いが納得できる役割分担。

 

そこのご主人、毎日朝早くから夜遅くまで仕事で大変なのは、よーーっく分かります。

でも、土日や仕事休みの日に出来る事を、奥さんが心から助かる!嬉しい!と思う事を自分から提案した事ありますか?

 

どんなに遅くても、最低限、自分の使った食器を洗ってしまうだけで、

翌朝どれほど旦那さんに対して、奥さんの気持ちが優しくなれるか、知っていますか?

 

子供の寝かし付けと共に寝落ちる妻を、「どうして起きてこないんだ!」とか言ってませんか?

子供の狭い布団で寝落ちる程、奥さんの体力気力が限界だと、なぜ気が付かない?

一緒にお茶を飲んで、今日の出来事を話したい?

本当にそう思うなら、奥さんが本当に喜ぶことを考えるべき。

 

奥さんもあきらめないでほしい。

「お子ちゃま亭主関白の男かよ!」と憤慨したくなることもあるかもしれない。

ため息ばかりついてたって、旦那さんは気が付きません。

そもそも、あなたが吐く、そのため息の理由が分からないんだから。

伝える事をあきらめたら、そこでお終いです。

 

私は、諦めたくないんです。幸せな家族や家庭を作る事を。

だから今でも、トライ&エラーを繰り返してます。

その為の方法は、きっと他にもあるんだろうけど、私が伝えられるのは「整理収納・片付け」です。

今日はお父さんが家族のヒーローになれる、そして妻のため息が笑い声に変わる「整理収納」のアプローチについてお伝えします。

 


家事に給料は発生しない


もうそのままですね。

家事育児にお給料は発生しません。

 

だから、やって当たり前と思われると、これほど虚しい事はない。

 

日々、小さな小さな達成感を見つけて頑張るか、ルーティンワークとして淡々とこなせる仕組みを作るかしないと、正直乗り切れない。

 

奥さんが、沢山の事を同時に行えるのって、子供が生まれてから鍛えられるんだと思います。

 

うってかわって男性はというと、1つの事に集中すると、同時並行で行う事が出来ない。

仕事なら出来てるんでしょうけど…。

なぜか家庭ではその能力を発揮しない人、多くないですか?なんで?

 

前時代的にこんな風に思う人いるのでしょうか?

「俺の方が稼いでる、俺が家計を支えてるんだから、それ以外はする必要ないだろう」

 

いるよね、いると思います。残念ながら、結構まだまだ多いんじゃないかな…。

 

そして奥さんも

「旦那さんが稼いでくれてるのだから、私がその他の事をしなくちゃ」

「旦那さんの方が、稼ぎもいいのだから、私が家事の負担が多くても我慢しなくちゃ」

これも、いるよね。

 

お金はもちろん大事。ないと生活できません。

けれど、そのお金を稼ぐ為の、心と体を作ってる場所はどこですか?

家だよね?家庭だよね?家族ではないですか?

 

ベースは家族、家庭です。家族はチームです。

チームのホームグラウンドを、チーム全員で良くする。

その為には、チームの中で、個々の能力に合わせて担当を作れば、チームは上手く回る。

 

個々の能力、ここでは「得意・不得意」です。

 

旦那さんが掃除が得意なら、彼がリーダーとなって「家族の掃除」プロジェクトに取り組む。

奥さんが洗濯干しが得意なら、彼女がリーダーになって「家族の洗濯」プロジェクトに取り組む。

 

そしてこれが一番重要。

「育った環境の把握」

今まで手伝いをせずに生きて来たならば、最初は何から始めれば出来そうか?

子供の頃、何を手伝い、また自分がどんな風に言われるとやる気が出たか?どんな風に言われたくなかったか?

 

この辺りも把握できれば、各々担当事業の中で、ステップを考える時に、的を外さず計画出来ます。

 


片付けという「コミュニケーションツール」を侮るな


今回は具体的な家庭における各プロジェクトを

「家の片付ける」ことから始める方法の提案です。

 

このプロジェクトを進める為には

家族の毎日の過ごし方、動き方、何をしているか、を時間軸で把握する事が最初のスタート。

 

ここ。

ここが、「コミュニケーション」となるのです。知らない事を知る為には、聞かなくてはいけません。

もちろん、日ごろの様子や言動でわかる事もあるけど、それだけでは見えない事もある。

 

まぁ…面倒くさいと感じる人も多いかもしれないけど。

でもこれを抜かして始めると、途中でプロジェクト失敗です。

どれだけ時間がかかっても、ここはずっと続けなければいけない。

 

なぜか分かりますか?

家族を成長するからです。一度プロジェクトが完了したとしても、成長と共に状況は変わります。

いつまでも子供の保育園の送り迎えはないですよ?

いつまでも一緒にお風呂に入りませんよ?

 


家庭事業の進め方


●旦那さんサイドの視点で始めるならば、現在の自分が出来る家の事業は何か?を考える。

すぐにリーダーになろうとかしないでください。

無理です。

それじゃただのワンマン社長と同じ。

 

自分の出来る家の事業をピックしたら、自分の毎日の過ごし方、家での動き方と照らし合わせる。

さらに、家族の過ごし方と動きを、重ね合わせると、プロジェクトとしてまず最初に出来る事は何かが出てきます。

 

例えば。

掃除する事は得意、好きである。

しかし、平日にその時間をとる事は難しい。

ならば休日は自分が担当しよう。

けれど、掃除道具や、それに伴って必要なモノが、把握出来ていない。

最初は洗面所を使い終わったら、鏡を雑巾で拭くところから始めよう。

休日の掃除の時に、奥さんと一緒に掃除をしながらどこに何があるか、しまうか、どこをどのくらいの頻度で掃除するかを教えてもらおう。

(ここがコミュニケーション)

その時に、子供も一緒に出来れば、みんなで過ごす時間も作れるし、子供達も掃除を覚えるきっかけになる。

(さらに加わるコミュニケーションの可能性)

 

●奥さんサイドの視点から始めるならば、事業仕分けできるのは何かを考える。

奥さん視点で大変なのは、旦那さんの家事育児の関わり度によって、アプローチが全く違う事です。

それにより、事業が短期で行えるのか、長期的事業となるかが分かれます。

 

短期、中長期、どちらも共通していえる事は、

「自分にしか分からない仕事、ルールを作らない」

旦那さんに対しても、子供に対してもそうですが、妻、奥さんしか把握できないような事業(ここで言うなら収納)だと、何も出来ません。

相手を説得できるような状態じゃないのに、プレゼンで勝てますか?

 

これを家に当てはめて考えると、

家族がどこに何があるか分からないのに、家の仕事の役割分担が出来るか?という事です。

 

お片付けに伺うと、とても多いのが

「自分にしか分からない(モノによっては自分も分かってない)家事」

を抱え込んだままで、出るのはため息だけという女性です。

 

奥さんサイドから始める事。

それは事業仕分けできるように、まずは自分の手から離れられるよう、家族みんなが分かる仕組みにする

です。

この、家族みんなが分かる、という仕組みを考える時に、ヒアリングをする。

ここがコミュニケーションになります。

 

いかがでしたか?

今日お届けした内容は、あくまで「整理収納」という方法からのアプローチです。

けれど、多くのご家庭で起きている事ではないでしょうか?

 

妻のため息が多いと感じるなら、ため息で返そうとか、子供のように捻くれた事考えないでください。

自分にため息が多いと感じるなら、そのため息の理由を考えましょう。

 

「片付け」という手段で、きっと夫婦で、家族で始められる事を見つけられるはずです。

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