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4.82018
会話スタートの女、目的スタートの男
少し前の話しですが、子供のお友達のお母さんとランチをする機会がありました。
話しは、まずはお互いの近況報告をしたり、そこから発展したこと…
仕事や住まいのこと、そこからさらに近隣の土地開発、もちろん子供達のこと、勉強や習い事、
そして夫婦についての悩みと話題は広がりました。
こうしたおしゃべりは、女性特有ですよね。
男性はランチだけでテーマを設定せずに3時間も会話をしないでしょうから。
今回書くのは「悩み」に関しての男女の対応の違いについてです。
道筋の違う私達
悩みのある人間というのは、ほぼ視野が狭まっています。
その度合い、悩みの内容も人それぞれだし、まず持って現代社会において大なり小なり悩みを抱えているでしょう。
共通項は、先に書いたように「視野が狭くなっている状況」にあるのだと思います。
けれど、その悩みが、大きかろうが小さかろうが、対処へのアプローチの仕方が男女で異なります。
最近読んだ本に「男性は解決を求め、女性は寄り添いを求める」といった内容を読みました。
もちろん、女性が解決を求めてないわけではありません。だだ、アプローチの道筋が男女では違うということ。
そして、それを分かっていないがゆえに、多くの諍いやすれ違いが起こるのだ、ということです。
なぜその話をするかというと、今回の友人達とのランチで、この本の伝えていることを改めて実感したからです。
一般的に、男性より女性の方がおしゃべり好きであると言われています。
これは実際に脳の動き、反応でも明らかにされています。
初版はかなり昔ですが、「話を聞かない男、地図の読めない女」という本が流行ったの覚えている方は多いと思います。
現在、AmazonKindleにて無料で読めるので、ぜひ読んだことのない方は読んでみてください。
先ほど、最近読んだ本、と書きましたが、それがこの本であり、また私はその後発売された続編も読んでしまいました。
発売は2000年なので今から18年前。その頃の私は23歳くらいでしたが、当時は「地図の読める女もいるぞ」と思った程度で手にとって読むことはありませんでした。
あれから18年経ち、この本に書かれている悩みを自分が持ち、さらに実体験として膝を叩くような状況になるなんて思いもしませんでした。
悩みに対して対処するアプローチの道筋が違う。
あの頃の私は、そんなこと考えもしなかったのですから。
会話スタートの女、目的スタートの男
もちろん、全ての女性に当てはまる話ではないですが、女性は男性に比べると生きて行く上での「会話」は非常に重要なアイテムです。
現在、6歳の息子の通っていた保育園(この4月から小学生です!)の女の子達を見ると、その会話の様子の違いはびっくりする程の差を感じます。
男の子は体と体のぶつかり合い?でコミュニケーションをとってるのか?と思うほどです(笑)
(うちの息子がわんぱくなのかもしれませんが…)
でもこれ、大人になっても変わらないんですよ。
もちろん、人として成長してますから全く同じわけではありません。会話はしてます。
けれど、根っこは同じじゃないかと感じずにはいられないのです。
先に書いた、友人とのランチ。
お互い子供が1年生の頃から知ってることもあり、話題は多岐に渡りました。
私の中で話しのメインに持っていきたい話題は決まっていましたが、まずはお互いの近況報告(ここに健康ネタが入るあたり、自分の老いを感じます…)や、共通項である子供の様子、また住まいの地域が同じこともあり、周辺の土地開発事情など…。
そして、それぞれの報告が終わって、様子が分かってから本題に入ります。
これってたぶん、女性だからこそなのでは?と感じたのです。
男性でも、そうした会話が無いという話しではありません。
また女性でも目的ありきでのことだって多々ある。
けれど、上記のような流れは、男性にはかなり少ない、または短時間ではないでしょうか。
まず、時間ができたからランチする?…の場合、女性は各々裏テーマを決めてると思います。
それは、必ず話そうというものではなく、まわりの様子を見てから話せるかどうかを判断します。
男性の場合、そもそも時間が出来たからランチする?という流れ自体が少ないかもしれませんが、人と約束をして会う場面では、表テーマのみ、
例えば仲間内でのバーベキューだったり、会社の忘年会だったり、仕事終わりの飲み会でも、そこに明確な目的が存在しているのではないでしょうか?
それ以上でもそれ以下でもなく、表テーマの目的のみでは?
会話からスタートする女と、目的ありきでスタートする男。
会話を繰り広げながら遊ぶ女の子と、動き優先で遊ぶ男の子。
これは、子供も大人も同じ気がするのです。
女が会話で求めているものは
このランチ、そして先に紹介した本から、また私の実体験で考えることは、
自分が感じる今の考え、思いを、言葉を聞いて
ただ、それなのだと思うのです。
誰彼構わず話せる内容でない場合、1人抱え込んでしまいます。
本当に聞いて、話し合いをしたい相手とうまくコミュニケーションが測れない場合はよりそれが強くなる。
けれど、受け入れてもらえると次に客観的にようやく自分を見ることができる。
その話題から、友人が私の言葉に基づいて、自分の体験や考えを聞くことで、今の自分の現状…悩みに詰まって視野が狭くなっていることを改めて自覚でき、ニュートラルな気持ちに切り替えられるのです。
答えがすぐにでない、解決がすぐにできることでないのは、百も承知です。
現状から、冷静に一歩引いて自分を見るために、女は会話を求めているのではないか?と私は考えます。
そこから始まる「これから」は
そうした性質の違いによって、悩みに対する行動の違いがある事を、知っているかどうかでこれからの動きが変わってきます。
今までであれば、ひたすら
「ただ私の話しを聞いて!!お願いだから聞いて!」
と強く思っていた、伝えていたとしたら…?
どれだけ内容が隙なく理路整然とし、分かりやすい言葉を用意してたとしても、感情を前面に押し出したままの会話スタートでは、そのとっかかりすら伝えられません。
会話の目的、その主旨、最終的に自分に何を求めているか?それが見えない事には会話に意味を見出せない可能性が、男性にはあるということです。
どれだけ深い悩みだとしても、単なるグチ、自分への押し付けとしか、捉えてもらえないのです。
一呼吸おき、自分がどうしたいのか?考える時間を作る、もしくは今回の私のように同性の友人に聞いてもらうことでニュートラルな自分を取り戻す。
その上で、自分自身が単に今の悩み…または現在の様子を知ってもらいたい、伝えたいだけだと判断したならば、最初にそれを伝えることしてみてはどうでしょうか。
「今、悩んでることがあって、整理がつかない部分もあるから、話しだけをただ聞いてもらえないかしら?」
もし、相手の考えを知りたいのならば、先に書いたように最初の段階で、その目的を伝え、その上で相手の考えも知りたいことを伝えれば、今までより一歩進んだコミュニケーションがはかれるのではないでしょうか。
ここに書いたことは、理想論だと言われるかもしれません。
実際の夫婦関係は、もっと生々しいですから。
これまでの私自身も、頭に血が上り、悠長に会話の目的なんて、そんなこと考えられませんでした。
けれど、性差による悩みへの取り組み方が違うという事実、さらには個人個人でも違うのだと知ることで、家庭内、夫婦や親子、さらには仕事や友人関係においてのコミュニケーションも、すれ違いは減ります。
今回は、ほぼ「整理収納」と関わってないような話しを書きましたが、
実はこの「違いがあるということを認識する」ことは、暮らしを快適にする上でとても大事なことです。
あなたのご家族は、そして何よりこれを読んでいるあなた自身は、家族それぞれの悩みへの取り組み方の違いを知っていますか?
もし、暮らしの中で相手に対して不満や悩みがあるのならば、そしてそれに関して会話が出来ない、すぐにケンカに発展しがちならば、ぜひ男女の悩みへの取り組み方の違いを踏まえて、自分と相手の違いを観察してみて下さい。
そして、一歩引いて、今の自分が本当は何を求めているのか?
そこを明確にすることで、相手に対する会話のアプローチに変化が生まれ、これまでとは違う関わり方を手に入れられます。
その歩み寄りは、大きくはありません。
けれど、スモールステップだとしてもあなたの言葉が届いたことには変わりなく、
そこから始まる、今までとは違う「これから」を作り出すのです。
こちらは私の、整理収納と夫婦関係家族関係など様々な事を合わせて書く理由です。合わせてお読み頂けると嬉しいです。
【夫婦生活の悩みは暮らしの一部だからこそ、私が整理収納で解決します。】