ブログ

あなたが自分の物語を生きられないのは「丁寧な暮らし」の呪縛のせい

最近、やたら「異世界に転生したら…」というタイトルのマンガや小説をつい読んでしまう日暮です。

あれって、流行っているのでしょうね。

最近のマンガ事情に疎いですが、その手のラインナップの多さに「あー、流行ってるの…か?」と思い始めました。

 

たぶん、子供の頃などは特に、物語を読んだり、映画を見たりすると、自分が主人公だったら…と当てはめて妄想した事、一度はあると思うんです。

ネバーエンディングストーリーなんて、そのまんま物語の当事者になるお話しです。

 

ゲームがこれだけ多くある今は、本よりもそのゲームの世界観に自分が入ったら?と考える方が身近なのかもしれないですね。

 

私の仕事で当てはめると、「丁寧な暮らし」「スローライフ」「オシャレな暮らし」「スッキリした住まい」などが
雑誌やテレビで見て、自分だったら…と思い描くのでは?

その雑誌の中に、自分の姿を投影した事のある方は多いと思います。特に女性は。

その手の情報は女性向けが多いですからね。

 

ただ、それらに振り回されてる人も、少なからずいると思います。

 

こんな風に素敵なテーブルセッティングなんて、夢のまた夢だわ…

子供も小さくて、こんなに物が無いような暮らしなんて嘘でしょ?

毎日、仕事に育児に走り回ってるのに、ゆっくり採れたてのハーブでお茶をする…うちは水出し麦茶が限界!

こんなに何でも手作りとか、時間ない!!!

 

でも、憧れる…

 

全て、先に挙げた「異世界に転生したら…」や本や映画に自分を投影するのと同じ状態です。

現実逃避、とも言える。

いいんですよ、それはそれで。

想像するだけで楽しいしワクワクするし。

 

 

ただ、「異世界転生」や「本や映画の世界」と1つ違うのは。

 

「丁寧な暮らし」「スローライフ」「オシャレな暮らし」「スッキリした住まい」も現実世界で実践してる人が存在していて、
マンガや本や映画と違って、頑張れば自分にもできる可能性がある、ということ。

 

だから、振り回される人がいるんです。手が届く可能性があるから。

けど出来ない、そんな自分がイヤで、ますます振り回される。

 


その物語は、他人の物語


今の暮らしじゃ、時間的余裕もない。

それよりも毎日こなさなくてはいけない事がてんこ盛り。

ハーブを育てる?サボテンも枯らすのに!(これは私です…)

出来る人もいるのに、それが出来ない私って…

 

先に言うと、私は「丁寧な暮らし」なるものが、どうにも胡散臭くて好きではありません。

見てる、読む分には「へー」とは思うものの、それがさも正しいかのように、素晴らしいかのように、こうでなくてはダメでしょ?と感じさせる、
その見せ方が胡散臭く感じて仕方ないのです。

 

憧れやイメージを提供する、という意味では大事だと思う。

具体的なビジュアルがあれば、より自分の暮らしに落とし込めるから。

しかし、それが人としての暮らしの正解でしょ?みたいな空気感を醸し出してるのが、苦手なんですよ。

出すだけ出して、どんな風にその暮らしを構築したのかが見えないから。

(見せない、のかもしれないけど。イメージを伝える事が目的だろうし)

 

それは、その人の暮らし方であるというだけ。

それは、その人の物語というだけ。

 

その人に憧れる、参考にするのはいいと思う。

でも、その人はあなたじゃない。

 

人の物語に載っかる必要はない。

あたなは、あなたが主役であなたの家族が主役の暮らしを、物語を生きてるのだから。

 

 


ライフスタイルと言う言葉の分かりにくさ


私も、仕事柄この言葉は使います。

それは「ライフスタイル」

例によって、ウィキペディアで調べると

 

生活様式(せいかつようしき)とは、ライフスタイル(Lifestyle)とも呼ばれ、
ある社会においての成員が共通して成り立っているような生活の送り方のことを言う。

同じ社会に所属している人間とは、人生の基本的な構成要素である生産や消費や家庭がそれぞれが同じような形式で行っている様を指すが、
それは成員のそれぞれが物事の認識や行動の基準を共有できているがゆえである。
この生活様式とは社会や時代が異なればそれだけ多様性を持つことになり、異なった生活様式を理解するということは異文化理解であるとも言える。
同じ社会の中でも分化が発生し、そこから階級や階層が発生したならば価値観も多様化していくこととなり、
このことから一つの社会の中に複数の生活様式が表れるようになる。

 

…老眼デビューの私には、微妙に長くて読みにくい説明…。

端的に書くと、ライフスタイルとは「価値観、人生観、生活観も含めた個人の生き方」です。

上記の説明を加えるなら、時代やその時の社会の流れで変わるし、育った環境でも変わる。

自分が出会う人や物、関わる出来事でも変わる。

だからこそ、社会の中に複数の生活様式=ライフスタイルがある、という事です。

 

つい最近、こんな相談コーナーを読みました。

https://marisol.hpplus.jp/article/20903

こちらを読んでいただくと、あー分かる…と思う方もいると思います。

「ライフスタイル」という言葉自体が、やたらと一人歩きしていて、

これはあくまで私の印象ですが、

「ライフスタイル=こだわりのある生活をすることこそ正義!」みたいな感じではないですか?

 

 

それこそ、先に書いた「丁寧な暮らし」のゴリ押し感に通じる部分かもしれません。

外側からのゴリ押しと、自分の中の思い込み。

そりゃー、暮らし方の迷子にもなるってもんです。

それでも。

それでも、自分がステキだと感じる暮らしをしたい、雑誌で見たようなゆとりある空間にしたい、こだわりを持った丁寧な暮らしをしたい!

何度も言いますが、そう思う気持ちは捨てる必要はありません。

要は、あなたの暮らし、あなたの物語に溶け込ませる事ができれば良いだけですから。

 


私の物語にする方法


●なぜ振り回されるのか、を考える

日々の暮らしが忙しすぎて、憧れだけで終わってしまう自分にイライラしてしまうならば、振り回されてると呼んで良い状況でしょう。

また、憧れる暮らし方に触れた時に、私にはとても無理だし…と落ち込んでしまうのも、振り回されてると言えます。

振り回される理由。それは自分の暮らしに落とし込めないから。

ならば、憧れだけで終わらせず、自分の暮らしへの落とし込みをすれば良いのです。

 

●今の自分の暮らしに当てはめる

ではその落とし込み方、具体的に1日の流れの中に、自分がその暮らしをした場合と照らし合わせるのです。

ここで大事なのは、落とし込んでその違いを比べて落ち込むのではなく、取り入れられることを見つけること。

自分の暮らしに、全てを取り入れようとするから、振り回されるのです。

0か100かで考えがちでは?

例え100取り入れても、それはただのコピーであって、取り入れてるとは言えず、不満が募る可能性もあります。

だって、今のあなたの暮らしに沿ってないじゃないですか!

 

●まず出来ることの1歩目を見つけ、実行してみる

自分の今の暮らしを見直し、取り入れられることから実行してみる。ここでようやく振り回される自分から脱出できたと言えるのではないでしょうか?

 

 

元々は、単なる憧れだった暮らし方も、自己流にアレンジして取り入れる事ができれば、それは他人の暮らしの真似事ではなく、正真正銘あなたの暮らしであり、あなたの物語になります。

 


地に足のついた、あなたの暮らしと物語を


世の中、暮らし方は様々です。

見たこともないような暮らし方をする人もいれば、ほんの少しで手の届きそうなステキに感じる暮らし方もある。

「そんな暮らし方もあるのね」

「私もそんな暮らしがしたいな」

誰もが思ったことがあるかもしれません。

そして、そうでない今の自分を卑下する必要もないし、憧れの気持ちを止める必要もない。

ましてや、そうでなくちゃいけない、なんて事もないのです。

 

それでももし、そうした暮らしのエッセンスを取り入れたい、今の暮らしを変えてみたいと思うならば。

 

まずは今の自分の暮らし方を見直し、また憧れる暮らし方を落とし込んで考えてみましょう。

重要なのは、できることを見つけ、実践すること。

全てでなく、あなたの暮らしに沿った取り入れ方をすることです。

 

他人の暮らし、物語は、あなたの暮らしや物語ではないし、暮らしやすいかどうかは、また別の話しなのです。

 

 

こちらは私の、整理収納と夫婦関係家族関係など様々な事を合わせて書く理由です。合わせてお読み頂けると嬉しいです。
【夫婦生活の悩みは暮らしの一部だからこそ、私が整理収納で解決します。】

La・kulaスタイル メールマガジン詳細はこちら
HHPメルマガ画像アイキャッチ用

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

関連記事

ページ上部へ戻る