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「我が家を支配するジャイアンな夫」

国民的マンガ「ドラえもん」
日本人なら知らない人はいないですよね。
キャラクターも「いるいるこんなタイプ!」という性格を際立たせて描かれています。
中でも今日、話題にしたいのは「ジャイアン」こと、剛田武君。

彼の言葉で有名なのは

「俺の物は俺の物。お前の物も俺の物」

この言葉を聞いたことのある方は多いと思います。
ジャイアニズムという俗語まであるんですよ!知らなかった…

一般的に知られているこの言葉、ウィキペディアでは「ジャイアニズム」としてこのように書かれてました。

自らの所有物(占有物)については当然に自分の所有権を主張しつつ、

他者の所有物に対してさえも全く法的な根拠なしにその他者の所有権を否定し、

所有権が自分に属することを暴力的に主張するという、極端に利己主義、独占主義的な思想を指す

子供、特に幼児はこの傾向は強いですよね。
兄弟間なんかは、熾烈なケンカのネタになる場合も。 (もちろん、そんな子ばかりじゃないですけど)

そのジャイアン思考、ジャイアニズムを親が子供に対して発揮してしまうと、どうなるか?
「大人がジャイアン?そんな場面ないでしょ〜?!」
と思った方。

ありますよ、かなり。

大人は子供より長生きをしてるし、その分知ってる事も多い。経験も豊富。
それゆえに、自分は正しい、間違っていないと思いがち。

それは確かにそうなんだけど…。

その考えが強すぎると子供をコントロールするのと変わらなくなってしまうと、私は考えます。

 

大人って勝手な生き物。

自分の物に甘く、人の物に厳しい。

あなたは子供に対して「片付けなさーい!」といったことありますか?
その時に、「もう!こんなの、いらないでしょ!」
と言って、有無を言わせずに捨てた事はないですか?

 

または、「もう、これいらな〜い」
と子供が選んだものに対して
「だってそれ、高かったじゃない!」
とか、
「クリスマスにおじいちゃんに貰った物でしょ!」
と言ってしまった事は?

 

実はこれが、親が子供に対してしているジャイアン行動なんです。

いくらあなたがお金を払ったとしても、それは子供の持ち物であり、祖父母からのプレゼントだったとしてもそれは子供の物です。

片付けろと言ってるのに、この親の発言…(笑)

それは親の事情ですよね?あなたの気持ちですよね?
アイタタタ…となってる人、いませんかね?
(私は書きながらアイタタタ…となってます。なぜなら夫がこのタイプだから…)

親が無自覚で、子供にジャイアン行動をしている事から起こる弊害は、かなりあります。
なら、そこに陥らないための親自身の、子供のモノとの付き合い方はどうしたら良いのでしょう?

 


子供と大人のモノの持ち方


子供によって、モノへの執着度合いは違いますから、一概には言えませんが
子供と大人では、モノの持ち方が全く異なります。

 

大人の場合、
・値段が高かった
・誰かから貰った(祖父母からのプレゼント)
・中々手に入らない

この3つがコンプリートしちゃうと、それが使ってなくてタンスの肥やしだろうが、壊れていようが、捨てる事が出来なくなります。

 

片付けが苦手な方は、この3つが揃っている場合がかなり多いです。

 

子供の方はどうかというと、
・値段は関係ない
・誰かから貰った、でいうと祖父母<サンタさんなので、大人の事情とは異なる
・中々手に入らなかった物でも、自分の中の流行りが過ぎればいらない物

でしょうかね。

 

〇〇から貰ったから、〇〇から買って貰ったから、値段が高かったから、は大人の事情なんです。

 


混乱させているのは誰だ


先に書いたように、夫はこの傾向の強いタイプ。
基本的に夫のモノに関しては私は勝手に処分する行為は全くしていません。
そして、子供のモノに関しては、私が勝手に捨てる事はせずに、必ず子供に確認をし、一緒に片付けを行っていました…。

で、問題発生。

5歳の息子と一緒に選んだ、もう使わないおもちゃ…。
これに夫が物申されたわけです。

夫の言い分はこう。

・なんで高かったのに勝手に捨てるのか

・また遊ぶかもしれないじゃないか

・まだ5歳なのに判断できるはずないじゃないか。

 

私が夫に伝えた事は、

・5歳でも自分で選ぶことは出来る。

・仮に後悔したのならば、次にモノの見直しをした時、もっと冷静に考えるだろう。

・自分で判断する経験を積むことが大事である

でもね~…夫はの真実はそこじゃなかったんだろうな…。

自分のお金で買ったモノだから、自分の許可なしに勝手に捨てるな。
自分抜きにして、子供と決めるな。

 

ここだったんですよね…。
状況的に、売り言葉に買い言葉もあったと思います。そこは深く反省です。

 

優しい気持ちで見てあげれば、仲間外れが寂しかったのかな?
引いて冷静に見ると、なんてジャイアンなんだ…。

 

でもね、一番困るのは子供ですよ。
ママと一緒に決めたのに、またおもちゃ入れに戻すの?と混乱する。

 

子供にモノを判断させる意味について、夫婦が分かりあっていなかった為に混乱を招いてしまったんです。
同じような状況で、我が家とは立場が逆のご夫婦もいるでしょう。

 

モノに対する価値観は、夫婦だろうが親子だろうが一人一人違います。
モノに執着のある人間とモノに執着のない人間なら、水と油なわけですから、中間地点を定めるのは至難の技かもしれません。

 

しかし、それが当人同士の物ではなく、もう1人の家族、子供となると
自分の主張、自分の執着、自分のこだわりを押し付けることは子供にとって良くないと、夫婦で認識する必要はがあります。

実はこの話し、現在進行形ですが、今のところ下記の方法で対処してます。

子供と一緒におもちゃを選ぶ

→袋にまとめる

→処分する前に夫に見てもらう

 

もし、夫がまだ捨てないと判断した場合は、子供部屋へは戻さずに、他の場所で管理。
正直、我が家はマンション住まいで狭い為、そこまでモノを管理できるスペースはありません。
が…。現段階ではこの方法がベストと判断しました。

 

そして子供に対して混乱を招かない為に、「いらない」と決めたおもちゃは、おもちゃ入れや子供部屋に残さない事にしました。
モノを手放す理由に対して、残し続けてしまったら…
子供自身が選んだことを尊重しない事になり、この先様々な部分で子供は親の顔色を窺うようになってしまうと考えたからです。

 


モノを大事にする意味を、大人が理解しているか?


モノを大事にする、大切にする意味、なんだと思いますか?

私は、大事に活かして使う事、だと考えています。

いつか使うかもしれないから残す。
誰かが必要になるかもしれないから残す。
壊れていないから残す。

 

そんな風に、使わずに残すのならば「使える、活かせるような環境にする」事が先決です。
それもせずに、ただただ後生大事にしまい込んだところで、その「いつか」は永久にやってきません。

 

何でもかんでも捨てろとは思いません。けれど、モノを活かす意味を理解すれば、
モノを手に入れる時に、モノを手放す時のことまで考える事が出来ると思うのです。

 

ならば、子供のおもちゃはどう考えると良いか?
同じです。
その子供がもう夢中になって遊んでいないのならば、そのおもちゃと子供の関係は寿命がきたという事です。
遊ばないおもちゃを残し続けるくらいなら、今遊んでいるおもちゃをより楽しく遊べる環境を整える方が、おもちゃを活かしてることになる。

 

高価だから残す、プレゼントだから残す、は大人の事情。

 

先に書いたように、後から「やっぱりあのおもちゃで遊びたい」となって後悔したのならば、
次におもちゃを見直す際に、よく考え、遊んでないおもちゃを再度復活して遊べるようにする事を考えるようになります。
子供が自分でモノを判断するとは、どんなことでも自分で決めたことに責任をもつ、訓練なんです。

 


それでも暮らしは続くから


片付けにお伺いする場合、奥さんからの依頼が圧倒的に多いです。
もちろん、ご本人自身が片付けが苦手で何とかしたいと強く思ってお申し込みくださいます。

 

でも、ふたを開けると、結構な確率で「ジャイアン気質」な旦那さんを持つ人が驚くほど多い!!
もう、手を取って「分かります!!」とついつい頷いてしまいます(笑)

 

妻は夫と戦いたいわけじゃない。否定したいわけじゃない。
家族が快適に暮らす環境を作りたいだけです。
「今」を暮らしやすくしたいだけ。
その為に毎日、切磋琢磨しています。

 

これはきっと、旦那さんも同じなのだと思います。

 

私自身もそうですが、どちらかの考えを突き通す事は、家族に歪を作ります。
だからと言って、自分の考えや思いを飲み込んで相手に従う事が正しいとも思わない。

 

まだまだ我が家も旦那さんの「ジャイアン気質」で意見がぶつかり合う事が出てくると思います。
もしかしたら、私の事を「ジャイアン気質」と思っている可能性もある(笑)

 

お互いにここまでならと納得できるポイントを探しながら、暮らしをしていくしかないけど、
そうする事で夫婦や家族が出来上がっていくのかもしれません。

 

あなたの旦那さんは、またはあなたの奥さんは「ジャイアン行動」をしていますか?
もしそう感じるならば、なぜそうなのか?どうしてその行動をとるのか?一歩引いて考えてみてくださいね。
あなた自身が、相手に対して、子供に対して「ジャイアン」になってることだってあり得るんですから。

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