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お盆の帰省であなたが両親にすべきこと

この夏、あなたはご実家に帰省されますか?

私の実家は、今の住まいから一駅先なので、特にお盆だから帰る、はないのですが、主人の実家へは長期休みに必ず帰省しています。

 

毎夏帰省する方も、この夏久しぶりに帰省する方も、もし実家の暮らし、親の様子が気にかかっているのならば。

元、子供部屋である自室に残してるモノを今こそ片付けましょう。

私より上の世代の方ならば、親御さんをすでにみとった方、または同居や介護されてる方もいるかもしれません。

 

私と同年代(40代)、または年下の方ならば、元気であっても、親に老いを感じる事が増えてきているはずです。

(もちろん、みとられた方もいらっしゃると思います)

 

そして、私達の年代は、親の力気体力が、ギリギリある年代です。

 

親の老いはこの先加速度をつけて進みます。親の体力気力は落ち続け、反比例してモノへの執着度は上がります。

ならばと、今回の帰省で、突然親のモノに口出しし、

「いい加減捨てなよ!」

「こんなのいらないでしょ?」

と言ったらどうなるでしょうか?

 

これ、自分が実家に住んでいた時のことを思い出して欲しいのですが、

子供の頃、親に「片付けなさい!」と言われたこと、あると思うんです。

その時の気持ちを思い出してもらいたい。

「うるさいなぁ!」

「私のものなんだから、ほっといてよ!」

などと、考えませんでした?(笑)

 

親も、同じなんですよ。自分の持ち物を、いらないモノ扱いされたら、例えそれが事実でも反発してしまうんです。

ましてや、子供から言われる…。

 

じゃあ、どこからスタートすればいいんですか!

どんどん親は老いていくし、自分の生活だってあるし!!

 

はい、そうですよね。

だから、最初にお伝えしたことを始めてください。

元、子供部屋である自室に残してるモノ、実家に残されている自分のモノを今こそ片付けましょう。


 

私の両親は、私の仕事への理解もあり、かなりスムーズに「今の両親の体や生活に合わせた暮らし作り」ができましたが、それでも家を丸ごと見直すのに、トータルで半月近い時間をかけました。

理解してくれてたとはいえ、高齢の、親のモノへの長年の思いは、とてつもなく大きかったです。

当時の私は、この仕事を始めたばかりで、片付けはただモノを見直す作業としての認識がとても大きかったです。

けれど、実はそうではないこと、特に両親にとっては、モノを見直すとは自分の老いを、今の自分を受け入れなければならないことなんです。

それを、モノを通して行う。

この実家の片付けを通して、私は両親がどんな気持ちで暮らし、どんな思いで子育てをし、ここまで暮らしてきたのかを知る事が出来たのです。

 

私の両親は、たまたま娘が片付けを仕事としていたことがきっかけでした。そして、私の仕事への理解と協力があったからこそ、現在の住まいに作り変えることができました。

 

けれどこれが、モノへの執着が大きく、さらに片付けの必要性が分からない親だったら?

夫の両親がまさにそうです。数年前から、帰省時にはちょこちょこ片付けを手伝っていましたが、そんな嫁のことを快く思っていないのは明らかでした。

だってねぇ!実の子供ならまだしも、嫁ですよ!?

そりゃ、気持ち良いもんじゃないですよね…。

それでも義両親は、私をあからさまに怒ったりしなかったのですから、本当に嫁として甘やかされてるのかもしれません。

 

もちろん本来ならば、息子である夫や義妹が、率先して声掛けしたり、行動する方が良いのだと思います。

しかし、義実家は農家で家も大きく、モノが残されててもジャマにならないのも、率先しない要因の1つだったのだと思います。

親が邪魔じゃないと言ってるなら、する必要ないですから。

けれどここにきて、義母はモノの整理を自分から始め、タンスが空になった、あれも処分した、など私に報告してくれるようになりました。

本当は、どうにかしなくてはいけない、けれど義母自身も嫁としての立場上、中々動きにくかったのかもしれません。

快くは思われていなかったかもしれないけれど、きっかけを作ることは出来たのかな?とポジティブに考えてます(笑)

 


ならば親にうまく働きかけるには?


きっかけは、必ず必要です。

そのきっかけが、もっとも大変なパターンは、親が亡くなった時や介護が必要になった時など、必要に迫られた場面でしょう。

親が亡くなったあと、または介護が必要になった時では、時間的にも経済的にも、そして何より精神的にあなた個人の生活に負担がかかります。

コミュニケーションが取れない状態だと、全てが子供であるあなたの負担にならざるを得ない。

 

だからこそ、親が元気でコミュニケーションの成り立つ今こそ、「親の家の片付け」のためのスタートをきれるのです。

 


コミュニケーションを目的とした「親の家の片付け」のスタートのきり方


まず、当事者自身、つまり親を動かそうとか、変えよう、捨てさせようとはしないでください。

あくまでも片付けは「コミュニケーションツール」である事を忘れずに。

 

なぜコミュニケーションを目的とするか?ですが、

先にも書いた通り、「きっかけ作り」なんです。

表目的としては、「実家に残したまま残した自分のモノを片付ける」ですが、

裏目的は、「自分で判断できる自分のモノを片付ける姿を親に見せ、

またその作業からモノを見直すことが、これからの両親に必要、と意識させるキッカケ作り」だからです。

あなたが実家に残しているモノは、すでに時が止まったモノです。

ほぼ、今の暮らしには必要のないモノです。もちろん中には思い出のくくりのモノもあると思います。

アルバムや、卒業証書、学生時代にもらったトロフィーなど、代表格です。

作業自体はあなた1人で行ってもよいですが、処分を親にお願いするのならば、

「こんなの出てきたよー!」

「これは持ち帰るね」

「処分をお願いしていい?」

など、会話が生まれます。

そこにあるモノ達は、今のあなたの成長の過程をきっと親御さんも昔を思い出させます。

それこそがモノを介した新たな会話のきっかけ作りであり、

さらには親自身が「自分達もこれからを見据えなくてはいけない」という気持ちが生まれるきっかけになるからです。

 

では具体的にどのように整理をするかというと、大きく分けて2つに仕分けていきます。

・今の住まいに持ち帰るモノ

・処分するモノ

そこに残す事を考える選択肢はありません。

大型家具類の処分が出た場合は、あなたがいる時にどのように手続きすればよいかまで、調べておくとよいでしょう。

モノの処分方法が分からずに、モノがたまることが、特に高齢者には多いからです。

燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ゴミなど分けて処分できるものは、しっかり分け、滞在中に処分できるなら自分でゴミ捨て場へ運びましょう。

言わずもがな、それはあなたのモノです。

親を頼らずに処分まで行いましょう。

仮に、処分ではなくリサイクルショップや古本屋へ売る場合も同じです。

親を頼らず、自分で行うこと。

その手間を親へ投げてはいけません。

くどいけど、あなたのモノなんですから。


あなたを育ててくれた、親と家


お盆前のこの時期、すでに実家帰省の予定をたてている方も多いはず。

一回の帰省だけでは、元子供部屋の整理も終えられないかもしれません。

けれど、まず自分から何ができるか、どう動くか?を知っているだけで、

 

・今回の帰省では、何があるかを把握する。

・次回の帰省では持ち帰るものを決めて持ち帰る。

 

など、計画を立てることが出来ます。

そして、複数回あなたが計画を立てて行う姿や、会話は親自身が自分のこれからの暮らし方を意識するきっかけを必ず与えます。

いつまでも親に元気で暮らしてもらいたいと思うならば、まずはあなたが判断しやすい、あなたの残したものを整理しましょう。

親の家だけれど、あなたを育ててくれた家です。自分ごととして動く姿は、必ず親の心に届くはずです。

それが、「今の親子」としての新たなコミュニケーションツールになり、親のこれからについても一緒に考えるきっかけになるはずですよ。

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