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10.102017
漫画好きの乱読派には、電子書籍をオススメできません
とにかく読書、それも小説や漫画などを読むことが好きな方。
いや、好きレベルを超えた「読みオタク」「乱読派」の人にとって、電子書籍は夢のツールではないでしょうか?
有名なところならAmazon Kindle、その他様々なサイトやアプリのおかげで、書店では気にも留めなかった本を知ることができ、
さらに手軽に購入できる、タブレット1つあればどこでも読める、整理収納的側面でいうと現実空間の本によるスペース問題も心配無用!
なんだか良いこと尽くめのようですが、現段階でピックアップされている購読者側のデメリットももちろんあります。
・電力が必要
・端末の破損時は、読むことができない
・購入先サイトが閉鎖された場合、読むことができなくなる
実は今回、電子書籍に関して調べていて、なぜこの悩みは出てこないのか?と考えていたデメリットが1つあります。
実際私自身が、電子書籍の有り余る恩恵経験があり、かつ、その恩恵を振り切るほど痛いデメリットも経験しているその話しと、解決へのアプローチと共にお伝え致します。
乱読派×電子書籍=…
日本の電子書籍市場の中で、大きなシェアをしめる分野はコミック、漫画などですが、諸外国だと、コミック以外の市場の方が圧倒的に大きいそうです。
日本の場合、コミック、漫画は、子供向け(それも男女それぞれのターゲット別)から大人、ビジネスマン向け、主婦向け、さらにはBLとかなり細かくカテゴリーが分かれています。
そしてコミケ等の市場も加われば、漫画、コミック、アニメも含めて日本人の受け皿の広さがお分かりになるのではないでしょうか?
漫画そしてアニメは日本の文化という形で諸外国へ受け入れられ、さらに輸出もされています。
昔、主人の仕事の都合でフランスに住んだことがありましたが、大手本屋さんにはフランス語訳された漫画が4畳半ほどのスペースにコーナーとして作られていました。
ジャパンエキスポというイベントでは、コスプレしたフランス人が大量に!!
(キャラクターによっては、髪の毛も目の色も体格も、ある意味変えずに済むので変わった服と小道具を持ってるようにも見えた…)
偶然にも、当時の日本の首相は漫画好きで知られた麻生太郎さんでしたね…
少し話が逸れましたが、私が電子書籍の恩恵と痛いデメリット経験をしたのは、まさにこのフランス滞在中の出来事です。
目の前に、漫画が並んでるけど買えなかった理由
先ほど、本屋さんに漫画ブースが存在していた話しを書きましたが…私には活用出来なかったんです。
なぜって、当たり前ですが全部フランス語訳されて売られていたから。
はい、私の当時のフランス語は、ギリギリ生きられる程度のフランス語!
文字になったら、それこそ読むだけで勉強になるんでしょうけど、漫画として読むことを楽しめるかと言ったら、楽しめない!!
ただひたすら、気を抜いてその世界を堪能したいだけなのに…
でも、類は友を呼ぶと言うのでしょうか?
ありがたいことに、私が漫画好きの話しを、当時娘が通っていた日本人幼稚園のお母さん方に話したら、続々と貸してくれる人がい現れたんです!
これは本当に嬉しかった…。
けれど、私の漫画読みたい熱はむしろ加速しました。
そこでハマったのが…電子書籍だったのです。
読みオタク、乱読派の私には狂喜乱舞でした。
本屋さんで漫画を探すときには、ある程度興味のある、知っているジャンルを見る人が多いのではないでしょうか?
その場合、本は包装されており、中身を知ることはできません。
中身が面白いかどうかも分からない本は中々買いませんよね?
けれど、電子書籍は「試し読み」として1話、ないしある一定のページ数、時には3巻丸々が無料で読める。
全く読んだこともないジャンルを面白いかどうか判断ができるのです。
もちろん、紙媒体でも試し読みとして平棚に小冊子が置いてあったりしますから、読めないわけではありませんが、ほぼほぼ試し読み設定のされている電子書籍は、新規開拓ができると言う点では読む者の購入をこれでもかとくすぐるサービスです。
完全に、術中にハマった私。
狂喜乱舞の私に待ち受けていたデメリット、それは
「あまりに手軽に購入できるために、購入額がうなぎ上りになってしまった」ということ…。
電子書籍の賢い使い方が出来るタイプは
単純に、漫画が好きでも、固定の作者だけに限る人であれば、電子書籍はかなり有効なツールであると思います。
最新刊が出ればもちろん増えますが、発汗済みに関してはその数が決まっており、マックス金額さらには、紙媒体でもどのくらい現実空間でスペースが必要かが予想出来ます。
電子書籍のみとするか、紙媒体と両方を持つかは、部屋の収納状況に合わせて選択出来るのです。
まさに、電子書籍の賢い使い方ができるのはこのタイプの方と言えるでしょう。
しかし、私のような無差別乱読派の読みオタクにとって電子書籍は?
先にも書いたように、電子書籍のメリットを最大限活用出来るタイプではあります。
紙媒体の場合、収納に1番苦労するのはこの無差別乱読派の人です。
そう言った意味では、現実空間でスペースを取らない電子書籍は、どれだけ読もうが暮らしの空間に影響を与えません。
ただし、メリットがデメリットであるのもこのタイプ。
あまりに手軽に購入出来るので、際限なく読んでしまい、経済的打撃が大きいのです。
このタイプ、どのように電子書籍とうまく付き合えば良いのでしょうか?
手軽さを自分で壊す
簡単、手軽さが仇となるメリットを自分で壊すのが最初のアプローチです。
こうした電子書籍は、支払い方法がクレジットカード決済がほとんどです。
電子書籍アプリをダウンロードしても、支払い設定をしない、など購入障壁を事前に作り、冷静に購入してまで続きを読みたいのかどうか?考えさせる時間をあえて作ります。
実際、なんでも読むということは、どれでもいいという事。
さらに乱読派は、一度読んだらその後読み返すかというとその確率はかなり低いです。
実は、無料化されてる部分を、読みまくるだけで満足できる可能性もある。
それでも、どうしても続きを読みたいならば、
・新品ではなく古書扱いの紙媒体がないかどうか、電子書籍との価格を比較してどちらが安いか、仮に紙媒体が安かったとしても、収納スペースは確保できるか?
・それとも、漫画喫茶へ直接赴き、その本を読むためだけに時間を確保した方が、経済的打撃を最小限にでき、収納確保の悩まずに済む、その方法がベストか?
・現在の環境、自分の読書傾向(作者こだわり派か、無差別か、など)と、そこに照らし合わせて考える電子書籍のメリットとデメリット。
この辺りを考えて、電子書籍を賢く使う自分なりのルールが作れれば、経済的打撃も含めた、時間的、空間的配慮も含め策を練られるはずです。
手軽さとの付き合い方
もしかしたら、私のようなアホな失敗経験をする人は少ないのかもしれません…。
けれど、今後電子書籍がさらに浸透していった際、同じような「しまったー!」という痛い経験をする人と出てくるはず。
今後、電子書籍に限らず、さらに時間と空間を超えたサービスはどんどん増えてきます。
それは、目に見えない、手に取れないサービスゆえに、経済的部分でどれだけメリットデメリットがあるかを、自分の暮らし方と照らし合わせて吟味する必要が出てきます。
その時、電子書籍を例にあげた私の失敗が、加速する手軽さを一度冷静にさせるために役立てるなら幸いです。
こちらは私の、整理収納と夫婦関係家族関係など様々な事を合わせて書く理由です。合わせてお読み頂けると嬉しいです。
【夫婦生活の悩みは暮らしの一部だからこそ、私が整理収納で解決します。】